登山を始めて、初のテント泊で行ったのが白馬三山縦走です.
今回のコース
1日目は栂池スキー場のゴンドラ利用。栂池自然園から小蓮華山経由、白馬岳を登頂し、白馬山頂小屋でテント泊。
2日目は白馬鑓ヶ岳から不帰キレットを通過し唐松岳登頂。八方尾根を下りスキー場リフト・ゴンドラで下山する縦走ルートです。
距離24.2Km、累計標高2393mです。
栂池スキー場から栂池自然園まではロープウェイ
栂池スキー場のゴンドラ運行開始時間に合わせて駐車場へ。このときはバイクで行ったのですが、駐車場料金所手前の空きスペースに駐車で料金かからず。
ゴンドラとリフトを乗り継いで栂池自然園まで向かいます。
栂池自然園から登山開始
自然園の隣に登山口があり、ここから登山。登山届はコンパスで提出済み。
標高1829m地点となっていますが、しばらくは樹林帯を歩きます。
天狗原付近まで来ると、視界がひらけて来ました。
天狗原からは白馬乗鞍岳への雪渓登り。雪渓にはロープが設置され、アイゼンを使って登る方がほとんどでしたが、ここはキックステップで登り、アイゼン使用せず。
雪渓を越えるとハイマツ地帯のなだらかな斜面を登り、白馬乗鞍岳到着。白馬乗鞍岳山頂はなだらかな山頂。その先に白馬大池と白馬大池小屋が見えて来ます。
雷鳥坂を登って小蓮華山へ
白梅大池山荘前には平らなテント場が広がっています。テーブルもいくつか設置され、登山者が休憩や食事をしています。ここで水を補給し(水は無料でした)、雷鳥坂へ向かいます。
雷鳥坂は途中で雷鳥を見ることができました。人馴れしているのか、結構近くても逃げる素振りなし。
雷鳥の写真を取りながら登っていくと船越の頭。ここから小蓮華山方面を見ると。稜線を登って行く登山道が見えます。この風景はNHKのドラマ「坂の上の雲」オープニングにでてくる景色。
その登山道を登り切ると、小蓮華山です。ここは新潟県最高峰。山頂には大きな剣が建てられています。数年前の地震で山頂が一部崩壊して若干標高が下がったらしいです。
白馬山頂へ
小蓮華山から次は白馬山頂へ。時期的にいくつかの高山植物が咲いている稜線の登山道を歩きます。ガスが上がってきますが、時折ガスが晴れると周囲の山並が見えます。三国境では新潟と長野、富山県の県境を一跨ぎ。白馬岳山頂に近づくとやや登山道は岩場も出るようになり、その先に白馬岳山頂。今回のルートの最高峰、2932m到着です。このときはガスが掛かって景色は今ひとつでした。
白馬山頂を越えて下ると、白馬山荘。とても規模の大きい山小屋です。さらにその先に下ると白馬頂上小屋に到着。ここが初日のテント場です。
白馬頂上小屋でテント泊
白馬頂上小屋でテント泊受付を済ませて、テント場へ。すでに結構な数のテントが設営されており、ちょっと奥の方にテントを設営。
テント設営したら,小屋に戻ってビールで乾杯。外界で飲むビールと同じはずですが、なぜが稜線で飲むビールはうまい!
一休みしたら夕食を作るが、慣れないチタンクッカーで炊飯したら見事に焦げてしまった。
白馬鑓ヶ岳から天狗岳へ
夜間は結構な強風だったが、フライをしっかり張ったおかげで無事朝を迎えました。なんとか稜線で日の出を見ようと目論みましたが、撤収に時間がかり日の出時刻すぎにキャンプ場を出発。
杓子岳に向かう途中、ガスの中を通過したときブロッケン現象も見れました。 先日の雷鳥やブロッケン現象など初北アルプスにして色々見れてラッキー。
杓子岳に登った頃にはガスが晴れて見晴らしよくなり、景色を見ながらの稜線歩き。ただ、切り立った崖のそばを歩くので、よそ見しながら歩くと危険です。
白馬鑓ヶ岳の次は、天狗山荘へ。ここはまだ改修中で小屋営業はしていませんが、トイレとテント場は利用可能。水場もしっかり利用できました。ここ天狗山荘ではこの先にある三大キレットの一つ、不帰キレットに備えて、ヘルメット装着とトレッキングポールの収納やパッキングの確認等をしながら一休み。
不帰キレット経由、唐松岳へ
天狗の大下りからは、噂に聞いていた激下り。鎖場もありますが、登山道自体が、少しでもバランス崩して転んだら、そのまま転がり落ちていきそうな急斜面。
ようやく下に降りてから、不帰1峰。ここはまだ問題ない程度の道。
続いて不帰2峰。ここが核心部で、岩場・鎖場、切り立った岸壁上のトラバースなどスリリングな場所でした。三点支持を心の中で念仏のように唱えながら無事通過。
不帰3峰は山頂を巻く感じの普通のルートで一安心。 初の三大キレットと言われる不帰キレットを無事通過した、唐松岳へ。ここまでのルートは登山者がすくなかったのですが、唐松岳山頂は沢山の登山者がいてガラッと雰囲気が変わった感じがしました。
八方尾根で下山
唐松岳からは八方尾根を下りますが、集団登山らしき方々がいらっしゃってなかなか下山できず、時々すれ違い渋滞。 白馬岳から唐松岳の間の空きっぷりが懐かしくなりました。
八方尾根上から白馬鑓ヶ岳〜不帰キレット〜唐松岳までを眺めながら、よくなんなところ歩いて来たな、と感慨深い気持ちになりました。
八方池山荘からは文明の利器(リフトとゴンドラ)で下山、八方バスターミナルから栂池高原までバス(520円)で戻ってバイクを回収し、無事帰宅しました。
感想
・白馬三山の稜線の景色は素晴らしく、立山・剱岳の展望も素晴らしい。
・今回のルートでは不帰キレットは危険だが、ほかは総じて歩きやすい稜線
・八方バスターミナルから栂池高原スキー場まではバスがあるので、時間さえ都合が付けばソロでも縦走可能。
近年はテント泊の料金も上がってしまい、白馬周辺は国内トップのテント泊料金となってしまった。一人テント泊は2017年当時1000円だったが、現在3000円(2023年7月1日時点)。
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