今回のルート
谷川岳主稜線を歩いてきました。茂倉新道から谷川岳までは行ったことがあるので、トレーニングも兼ねて万太郎山から周回ルートです。
新潟県関越道 土樽PAすぐとなりに登山口駐車場があります。
距離20.2Km、累積登り2,324m、下り2.320mのロングルート。日帰りです。
茂倉新道登山口
今回のルートは長距離なので、早めに出発したいところ。そのため6時に登山口へ。
以前来たときと違って工事のためスペースが狭くなっています。それでもまだ駐車可能。
水場やトイレはありません。
茂倉新道登山口
・駐車場までは舗装されている。駐車場自体は砂利〜土(雨上がりぬかるみあり)
・水場 なし
・トイレ なし
・無料
・最寄りのコンビニは約8.5Km湯沢町に下った岩原スキー場駅近くのローソン(2023/06/17時点)
吾策新道で万太郎山へ
駐車場奥にあるのは茂倉新道入り口で、今回は下山のルートでゴール地点になります。
今日はここから来た道を下り、吾策新道へ向かいます。
土樽PAを巻いて関越道をくぐり、吾策新道入口へ。ここで入り口の目印に気づかず危うく通過しそうになる。
吾策新道はのっけからある程度急な登り。雨上がりだったので土が滑りやすいところがありました。
樹林帯を黙々と登り続けること約2時間。ようやく見晴らしが良くなる尾根に到着。
ここで万太郎山への最後の急登をみながら休憩。
ここからは急な斜面とザレた道で滑りやすいところがちょっとした難所。そこを超えると岩の間を登る道になります。
岩を登ると、あとは登山道をあるいて吾策新道分岐。ここから5分とかからず万太郎山登頂。
万太郎山から谷川岳へ
万太郎山から谷川岳へ、稜線歩き。
それなりに登り返しがありますが、周囲の谷川岳主稜線を眺めながら稜線歩きを満喫できます。
大障子の頭を下がったところで大障子避難小屋。
5人程度は入れそうな小屋ですが、床がすのこ状で、避難時にものを落とすと大変そうです。
この避難小屋から5分ほど下ると水場がありました。訪問時は潤沢な水量。
水場で水を補給して次のピーク、オジカ沢の頭へ。
オジカ沢の頭手前にオジカ沢の頭避難小屋ありますが、ここは3人程度の大きさ。水場はなし。
オジカ沢の頭から谷川岳へは鎖場もあり、通行に注意が必要です。
鎖場を通過すると、谷川岳肩の小屋まであとすこし。
谷川岳肩の小屋は天気のいい週末のため、天神平方面からの登山者で混雑&トイレ渋滞発生中。
ここまでの登山道の静かさが身に染みます。
肩の小屋から谷川岳山頂はあっという間。手前のピーク、トマの耳では山頂標で写真渋滞。
次のピークオキの耳までは人がたくさんでゆっくり進みます。
オキの耳はトマの耳より若干空いていましたが、それでも人がたくさん。
オキの耳から一ノ倉岳方面に向かうとひっそりと神社が鎮座してました。
一ノ倉岳〜茂倉岳
谷川岳から一ノ倉岳までは一度下ります。途中、「ノゾキ」という場所があり、ここからは一ノ倉の絶壁が見下ろせませす。
一ノ倉の岸壁は谷川岳を「魔の山」としてギネスブックに乗せることになった、クライマー遭難多発地帯です。滑落してザイルで宙吊りとなった死亡した遭難者の遺体収容のため、多数の警官がライフル等でザイルを銃撃、切断して遺体を収容したニュースも過去にあったところ。下の広場に行く道路沿いにはこれまでの大量の遭難者名が刻まれた慰霊碑もあります。
そういった岸壁ですが、普通に登山道を登ってくればそう危険もなくたどり着くことができますが、上から覗くとやっぱり怖い。
ノゾキからは一ノ倉岳への登り。
地味に大きな岩があってある程度の歩幅で登らざるを得ず、ここの登りが一番大変でした。
きつい上りですが、合間に後ろを振り返ると新潟側のなだらかな山容と群馬側の断崖となった厳しい山容が同時に見える個人的なビュースポットでもあります。
谷川岳の姿を見ながら一ノ倉岳登頂。ここから茂倉岳まではなだらかな稜線を歩きます。
茂倉岳まで来ると、朝から登った吾策新道〜万太郎山〜谷川岳〜一ノ倉岳とこれまでのルートが一望。よく頑張った、自分。と思います。
茂倉岳から登山口まで
茂倉岳から登山口まで最後の下り。
途中茂倉岳避難小屋があります。最近改装されたようで非常にきれいです。また小屋裏から歩いて2分程度で水場もあります。水場へのルートは歩きやすい道。
到着時は小屋裏にテント1張り。小屋の中にも6人ぐらいは荷物があり、隠れた穴場のようです。
小屋をあとにして、下ると矢場の頭へ。この辺りまで見晴らしがいいですが、この先は樹林帯に入ります。
ヒノキの根が張り巡らされた尾根を歩き、土と落ち葉の登山道となり、最後には土樽PAが見えると、まもなく登山口駐車場着。
無事20.2Km、累積標高2,324mのロングルート終了です。
感想
・万太郎山への吾策新道は結構急。しかも最後が一番急になる道。
・谷川岳主稜線は結構登り返しがありますが、今回のルードではオジカ沢の頭付近だけが急な岩場と鎖場あり。景色は素晴らしい。
・天神平〜谷川岳山頂間以外のルートは人も少なく登山を楽しめる。
・茂倉岳避難小屋は泊まり可能ですが天気や曜日によっては混雑する可能性あり。
・夏は稜線といえども標高2000m以下で暑そうなのでルート上の水場を把握しておく。
・天気のいい週末の谷川岳山頂は渋滞覚悟。肩の小屋のトイレ渋滞注意。
土樽共同浴場 岩の湯
下山後は、湯沢町に向かい程なく、「土樽共同浴場 岩の湯」へ。
500円で入浴可能。ここでさっぱりしてあとは帰宅です。
・500円とお安い料金(タオルは別料金、2023/06/17時点)
・貴重品ロッカーは100円(返却式ではありません)
・ボディーシャンプー、リンスインシャンプーあり
・露天風呂なし
・泉質は「アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)」特筆する浴感はなし。
登山後にさっぱりできれば、という方おすすめ
コメント