今回のルート
前日は、南岳〜大キレット、涸沢岳経由で穂高岳山荘テント泊。徹夜で登山口に到着してそのまま登山だったので結構疲れました。 しかし、穂高岳山荘のテント場で今までになくよく眠れた結果、体調は問題なし。 本日は今回の山行のメイン、ジャンダルム登頂と奥穂高〜西穂高縦走(下りはロープウェイで楽々下山のおまけ付き)。
穂高岳山荘から奥穂高岳へ
いつもより遅めに撤収してから、準備体操後、出発です。 まずは、山荘から奥穂高への上り。ここはいきなり鎖とはしごがあり、ウォーミングアップどころではありません。ただ、そこを登り終えると、あとはそう危険なところのない登山道で、出発後程なく奥穂高山頂到着。
奥穂高岳からジャンダルムへ
奥穂高山頂は、前回同様、沢山の登山者。天気も良くて景色もいいです。 山座版のところで周囲の山を確認したり、他の登山の方々とお話してから、ジャンダルムに向けて出発。
まずは馬の背へ。リッジナイフの稜線と両脇切れ落ちたところを下って行きます。
次の難所はロバの耳。写真でみた難所が続きます。結構高度感のある場所ですが、手がかりや足場を確認しながら集中して慎重に進みます。
ロバの耳を超えてジャンダルムを西穂高方面に巻いてしまえば、あとはジャンダル登頂はそれほど怖い場所ではありません。
ジャンダルムから天狗のコルまで
ジャンダルム登頂後は天狗のコルまで延々下ります。浮き石が多いので、ルートを外れると落石が起きやすくなったり、滑りやすくなったりするので、ルートファインディング能力が必要です。 前の人について行くと言う手もありますが、その一のルート取りが正しいかどうかは分からないので、最終的には自分の判断で進みます。その結果、一部道を間違えましたが、無事復帰。踏み跡が明確だったので、同じルートミスをした人はたくさんいるはず。
下り続けると、それまで岩しかなかったルートですが、土の地面も見えるようになって来ました。
天狗岳を超えて逆層スラブへ
天狗のコルからの登りは鎖場でほぼ垂直な壁を登ります。そこを超えると、これまでに比べれば落ち着いての歩ける道になり、天狗の頭登頂。
天狗の頭を下っていくと、逆層スラブに到着。ここは逆層のため手がかり、足がかりがないので岩表面のフリクションと設置された鎖を使って通過します。濡れた状態だと通過の難易度が上がるのではないでしょうか。
逆層スラブを超えて間ノ岳通過
逆走スラブを下ると、ここからまた登り。上った先は間ノ岳。間ノ岳は山頂が岩の壁で、岩壁に山頂標代わりに間ノ岳とペンキで表示されています。
間ノ岳を下がると、次は西穂高 P1です。
西穂高岳へ
西穂高岳はP1〜P11と11のピークが連なっています。P1とP2の間が西穂高岳山頂。
P1への登りはこれまでの岩だけの道と異なり、植生も見られるようになります。ただ、個々の岩が大きくて、登るときに岩を乗り越えるのが大変です。登山道自体はこれまでのザレた滑りやすい状況ではないので、その点では落ち着いて歩けます。
P1を登ると、西穂高岳山頂は目の前。ここまでのルートは一般的に難易度が高いためそれほど人は多くないですが、西穂高山頂はこれまでとは違い、人が沢山でなにやら別世界に戻ってきた感じがしました。
西穂高岳から西穂高山荘へ
西穂高山頂からも、P2〜P11までピークが連なっているので登り返しを繰り返しながら下ります。しばらくは鎖場などもあり、まだまだ気の抜けないルートが続きます。
西穂丸山まで行くと、あとは滑落しようのないハイマツの中のルートになり、ようやく人心地つけます。
ここからは沢山の登山者と一緒に西穂山荘へ下ります。
最後はロープウェイで一気に下山
無事新穂高ロープウェイで楽々下山。 私の中では下山はやっつけ仕事という位置づけです。その下山を西穂高ロープウェイで一気にこなしてしまうのが、今回のルートの醍醐味の一つ。2週間前は奥穂高登頂!した後、延々2000m程度を歩いて下山ですが、今回は標高約2150mのロープウェイ山頂駅から標高約1300mのしらかば平駅まで一気に下山です。しらかば平駅からは車道を歩いて鍋平登山者駐車場に到着し無事登山終了です。
下山のあとはひがくの湯へ
(2023/08/20追記あり)
穂高温泉のひがくの湯に行ってきました。 登山者割引があり、受付で登山者ですと自己申告すると入浴料700円のところ、600円(2018年当時)(2023/08/20 現在は燃料費高騰のため、登山者割引中止となっています。) お風呂の入り口には、使い捨て歯ブラシとカミソリ。また鎮痛剤(塗り薬)や、絆創膏が置いてあり、(2023/08/20 現在は燃料費高騰のため、歯ブラシのみとなっています。) 下山後のケアもできます。これらはすべて無料。併設の食堂があり、湯上がりの仕上げに冷えたジョッキでノンアルコールビールが美味しゅうございました。
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