穂槍縦走2,3日目(奥穂高〜大キレット〜槍ヶ岳)

登山
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穂槍縦走2・3日目です。今回は初めて大キレットを通過です。

今回のルート

距離20.2Km、累積登り1212m、累積下り3141mです。穂高岳山荘出発なので、基本稜線を歩いて、一気に下山ですが、涸沢岳〜北穂高、大キレットの登り返しにテクニカルな要素もあり、歩きごたえのあるルートです。

穂高岳山荘から涸沢岳、北穂高岳へ

穂槍縦走2日目。今日が本番です。 今日のテント泊地は槍ヶ岳山荘。こちらもテント場の数が限られていて、先着順です。

1.今日は土曜日なので、早く槍ヶ岳につかないとテント場がなくなる可能性があるので早く出たい。
2.日の出を見るならテントより稜線のほうが良さそう。
ということで2時30分起床。

結構早いと思ってたら、お隣の方は3時には出発して涸沢に下ってました。 朝食を簡単に済ませて、テント撤収。 穂高岳山荘前で水を調達(テント泊も無料でありがたい)して準備完了、出発。
 ・・・・しましたが、 思いっきりガスってます。 涸沢岳山頂到着もあたりは真っ白で景色が見えず。

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更に先に進むと涸沢岳の降下点到着。 下を見ると先行のパーティーがいます。 未だに天気はガスって周囲は見通し悪い状況ですが、行くしかありません。 意を決して降下開始。
事前にネットでルートをある程度見ていたので、意外と大丈夫でした。 その後先行パーティーが、セルフビレイをしているところを先へどうぞと通してもらいました。 私なんてほぼ丸腰で登山歴4ヶ月の未熟者ですが、すいません・・・、と思いながら先へ。今回の縦走前に新潟県の八海山で鎖場や三点支持の練習をしていましたが、それに比べて標高も高く、ガスって見通しも悪いです。しかし足場はむしろこっちのほうがしっかりしてるので、意外と落ち着いて進めました。

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涸沢岳を下る途中で太陽が出て、北穂高越しに盛大な滝雲の先の槍ヶ岳が見えました。このとき、周りにいたみんなでいい景色だ〜と写真撮影(鎖のついた岩壁上で)。幸い、このあとはずっといい天気でした。鎖を頼りに岩場を下り、はしごを降りて涸沢槍まで。

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涸沢槍からは急な岩壁の奥壁バンドを抜けて北穂高岳到着。

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いよいよ大キレットへ

北穂高小屋で休憩してから、いよいよ大キレット。 北穂高岳からの下りも結構な鎖場続き。 まずは飛騨泣きを通過します。思ったより高度感からの怖さもなく、次はどこへ、どこに足を置くか、とかを慎重に考えながら進むアスレチックのような感じ。 整備されているおかげ&天候が良かったこともあり、無事通過できました。

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飛騨泣きで泣かずに済んだら、その後は長谷川ピークです。両脇切れ落ちた稜線を左右に乗り越えながら進んでいくと、長谷川ピーク到着。長谷川さんがここから滑落したけど生き残ったってことで長谷川ピークと言わるそうです。よく助かったな長谷川さん。

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飛騨泣き、長谷川ピークが大キレットの核心部。ここを超えればあとは南岳へ登るだけ。といっても、ここまで結構下って来たこともあり、上りもそれなりの登り返しです。ですが、ここも鎖場やはしごがあり、それぞれをクリアーしながら進むアスレチックのような感じで、淡々と登る登山道よりも楽しく登り返し終了。

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南岳から槍ヶ岳へ

南岳小屋で一休みしたあと、南岳→中岳→大喰岳と歩きます。テント場に早くつかないと場所がなくなる焦り&涸沢岳・大キレットの通過後なのでいまいちパッとしない(ゆるい)感じもあり、ただ黙々と歩きました。 大喰岳を抜けると槍ヶ岳&山荘&テント場(まだ空きあり)が見えて、一気に足早に山荘へ。 無事No.7のテントサイトをGet。

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早速設営して一休み。 その後、今日の最後のミッションである槍ヶ岳へ。 なにかの団体さんがたまたま前になって、いわゆる槍ヶ岳の渋滞にハマりますが、おかげでゆっくり周囲の景色を見ながら登れました。 山頂ではこの時期恒例と思われる写真渋滞。そんな中、北鎌尾根から登ってきた勇者が2名。よくあんなところを登ってくるものです。 下山もやはり渋滞になって、ゆっくり下山し、初の大キレット無事通過&今日の山行全行程終了を祝って一人酒盛りして夕食。 大キレット通過の満足感と、もう疲れたので夕日を見るとかしないで寝てました。

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槍ヶ岳から新穂高へ下山

夜は結構な風が吹いたので1時半時頃からはほとんど寝られず。3時ごろに起床して、朝食と撤収開始。 日の出前にはテント撤収し、槍ヶ岳山荘前で日の出鑑賞&出発前のストレッチ。 その後下山開始。今日は駐車場に戻るだけなので、景色を見るよりは、「早く温泉へ」と早めに下山。 下山後、ちょっと膝が痛くなったので、無料駐車場の隣にある川に入って、膝と足のクーリング。

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一通り冷やしたらお風呂から槍ヶ岳を見れるという槍見館へ。 しかしフロントで「今日の日帰りは別の露天風呂」とちょっとがっかりするも、温泉で汗を流し(洗剤は使えず)さっぱり。ストレッチをして気が緩んだところで、湯上がりにかかとをアブに噛まれて終了。

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川でのクーリングと温泉ストレッチの効果か、帰宅後に膝の痛みはほとんどなくなっていました。 2泊3日(+車中泊)でしたが、登山を始めて4ヶ月目にしてテント泊での大キレット縦走できて感無量でした。

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