今回のルート
阿曽原温泉で温泉入浴後テント泊。翌日水平歩道を歩いて終点欅平に下山です。
欅平駅からは→トロッコ電車で宇奈月駅→富山地方電鉄で新黒部駅に向かい、スタート地点に戻り車を回収です。
下記は下ノ廊下〜水平歩道間の全行程ルート
水平歩道
水平歩道まで登る
阿曽原温泉宿泊後、登山道終点の欅平へ。阿曽原温泉小屋からは標高1000m前後の水平歩道まで登る。登り切ると概ね平らな歩道を歩くが、沢や歩道が崩落した場所は高巻きなどで通過するため、ずっと平らなわけではない。そういった場所は丸太で作られた階段などが設置されているが、毎年の作業、ありがたいことである。
折尾谷
しばらく崖っぷちの水平歩道を進むと、折尾滝。滝の前を渡って通過。その後まもなく折尾沢となる。ここは砂防ダムの堤内が登山道となっている。通路の中央部分には水抜き穴があるが、大雨等で土砂が流入した場合はこの水抜き穴が詰まってしまい、結構な水深担ってしまうらしい。水抜き穴付近には再開通用の棒が置いてあり、水が溜まった際は勇者がここまで進んで水抜き穴を棒で突き再開通させるらしい。
大太鼓
折尾谷を超えてまもなく、大太鼓。ここは水平歩道でよく見かける写真スポット。岩盤自体はしっかりしているが、横から見るとオーバーハングした場所なのでインパクトが大きい。上を歩いている分にはこれまで通り切れ落ちた崖っぷちに見えるだけ。しかもこれまでの崖っぷち歩行のお陰でやや高度感が麻痺していることもあり、その見晴らし位のいい場所からの景色を満喫することができる。
志合谷から欅平
大太鼓を超えて水平歩道を進むと、やがて志合谷。ここは折尾谷とは違って砂防ダムではなく沢の下をくぐるようにトンネルが掘られている。しかもU字にまがっているので、中に入ると外界の光は届かず真っ暗で、ヘッドライト必須。内部は水たまりがあるが、両サイドに流れるように排水路が作られている。中央付近の水たまりは8cm前後。水深の浅いところや飛び石を使って歩行。トンネル内には苔についた細かい水滴がヘッドライトの光を反射して銀色に輝いて見えて独特の景色となっている。トンネルの欅平側の出口は、最後に横木が一段と下がっていて、下を見ながら歩くと効率で頭をぶつける。ヘルメとのありがたさを感じる場所でもある。
志合谷を超えるとあとは、水平歩道をひたすら歩く。途中木などで直接下は見えないが、たまたま石を落としてしまったとき、落ちていく音が5秒程度続いたところであり、見えないけどとんでもない高さの場所が続いているようである。
やがて鉄塔が現れ、その付近で水平歩道は終了。最後の終点欅平に向けて下る。最後は400m程度下がるため、これまでの疲れた足に堪えるが、心を無にして下ると、ようやく終点欅平駅到着。
トロッコ電車はダイヤにない作業用の列車に乗れる
欅平のトロッコ電車の時刻表には、2023年9月のダイヤでは欅平始発は10:01分。しかし、工事関係者用の電車がある。その列車はHPの時刻表には記載されていない。この日は8時53分発の電車があり、チケット購入の際に作業用の電車に乗るかどうか、売場のスタッフが聞いてくれた。それによると作業用電車は乗り心地が悪いですがいいですか?と。1時間の待ち時間がなくなるので作業用電車へ。座席は窓なしの車両とした。乗り心地はトロッコ電車なので、こんなものなのではという感じ。窓無し席としたがオープンエアーなので、8時53分から宇奈月駅10:17分着までの間、冷たい風に当たり続けるので乗る際は防寒具もあった方がいい。料金は少し高くなるが、窓付きの車両も選択可能だ。工事用車両なので、トロッコ電車では通常流れる室井滋さんの観光アナウンスはなしだ。トンネル内の轟音とカーブの際のレールと車輪が軋む音をBGMに、黒部峡谷の風景や点在する珍しい外観の発電所などを見ながら宇奈月温泉へ。
富山地方電鉄で新黒部駅へ
宇奈月温泉駅からは富山地方電鉄宇奈月駅に徒歩3分程度で移動し、新黒部駅へ向かう。降りると2日前に出発した北陸新幹線黒部宇奈月駅が目の前。無事に下ノ廊下と水平歩道通り抜け終了。
金太郎温泉 カルナの館
車に戻り、今日の汗を流すため、向かったのは金太郎温泉 カルナの館。日帰り温泉施設である。金太郎温泉は深度1000mまで掘削して湧出した含硫黄塩化物泉。全国各地の奇岩・銘石を屋内大浴場と露天風呂に配置し、サウナを含めて8種類の浴槽がある。全て温泉を使用している。湯花が浮いた硫黄の香りのする温泉につかり、ジェトバスなどで足の疲れをほぐしてさっぱり。入浴後はお食事どころで唐揚げ定食(880円)をいただく。
二階にはリクライニングチェアの休憩所もあり、仮眠することも可能。
料金は3時間コースはJAF割引で1050円→850円、1日コースはETC割引(ETCカードを提示)で1650円→1050円の割引がある。滞在時間で必要なコースを選ぶとよい。(料金と割引額は2023年9月24日時点)
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