奈良田温泉 白根館

温泉
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奈良田温泉

奈良田温泉は、、山梨県南巨摩郡早川町奈良田にある。白峰三山の登山口の一つ、大門沢ルートや笹山ルートの登山口となる。

その起源は天平年間(西暦729年〜749年)に孝謙天皇(女性天皇)がこの地で湯治を行ったと伝えられているらしい。聖武天皇とかの御代だそうです。地域には奈良王神社があり、女帝・孝謙天皇(奈良王)が湯治のため、8年ほど滞在したと伝えられ、その住居の跡に建てたのがこの神社。

しかし、1953年に西山ダム(奈良田湖)建設により、昔からの奈良田集落はダムの底に沈みむ。その後奈良田温泉の復活を目指し山梨県が源泉調査を実施、1978年に深度212メートル地点で温泉が湧出、1979年に町営施設「奈良田の里温泉」として開業し、温泉地として復活。1997年に元源泉近くの白根館駐車場付近でも温泉掘削が行なわれ、地下500メートルから温泉湧出した。

奈良田温泉には白根館と奈良田の里温泉の2施設あり

入浴施設は2つあり、白根館と奈良田の里温泉。いずれも日帰りのみ。
白根館は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉。pH 9.1.源泉100%掛け流し。
奈良田の里温泉はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。pH 8.5。町営の日帰り温泉施設。

今回は硫黄成分の含まれる白根館へ行ってみた。

白根館

白根館は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉。源泉100%掛け流し。

白根館HP

以前は宿泊営業もしていたが、現在は人で不足のため日帰り温泉として営業している。湯の色が透明からグリーン、白濁と刻々変わるため「七不思議の湯」と名付けられている。

駐車場は宿の前、道路沿いに12,3台程度。
玄関ヘは階段を登る。

秘湯を守る会の提灯が下がった趣のある玄関。

下駄箱は木札の鍵付き。ここに貴重品を入れておくことできるし、受付のカウンター上に貴重品BOXがある。

入浴料は1000円(税込み)、タオル等はなし。

平日は10:00〜16:00(最終受付 15:30)、土日・祝日は10:30〜17:00(最終受付16:30)。

温泉はヒノキ作りの内湯(熱めと温めの2つ)と木作りの露天風呂。内湯には洗い場があるが、2箇所のみ。また、内湯と露天風呂は離れているため移動は一度着替えてからとなる。露天風呂にはランプが灯されていて秘湯の雰囲気がある。

お湯はヌルすべ感のあるお湯。硫黄の匂いはこの日は少なかったが、宿によると日によって変わるらしい。お湯の色も日によって変わるらしく、訪問当日はうっすら緑がかった透明な色だった。

この日はそれほど人も多くなく、ゆっくりと温泉に使って北岳下山後のストレッチを行った。露天風呂には水飲み場もあり、長湯も可能。

登山客よりは近隣の方々の利用が多かった。何度も来ている人が多い様子で、その方たちが言うにはこのあたりで一番の泉質だ、とのこと。

泉質は特徴のあるヌルすべ感で、近くに来たら寄ってみてください。

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